こんばんは、白蜜(しろみつ)です。
先日のワールドカップ予選で日本がサウジアラビアに負けてしまい、ワールドカップに出場できない恐れがかなり強くなってきました。
SNSやマスコミ報道では「森保監督解任論」が"また"噴出してきています。
個人的には監督を変える必要はないと思ってます。
その理由を4つほど列挙してみます。
●(理由その1) 「個の力」で負けている。
単純にスピード、フィジカル、球際の強さ、決定力などの点で1対1の勝負に負けているのが大きい。
以前に比べて欧州リーグでプレイする選手が増えたので日本がすごく強くなったと思われがちですが、基礎的な能力では以前よりもレベルが落ちていると思われる箇所があります。
●(理由その2)プレッシャーがかかる場面でミスをする
以前から日本人は技術的には世界トップクラスであるという意見がありますが、それは「プレッシャーがかからない場面での技術」に限ったことであり試合、特に代表戦などのプレッシャーがかかる場面や相手にタイトなプレスを仕掛けられている場面ではなかなか自分の実力が出せない選手が多い。
欧州リーグで、周りにいい選手が揃っていて自分へのプレッシャーがあまり強くない場面では素晴らしいプレイが出来ても、代表戦の「ここぞ」という場面ではミスが多くなっています。
●(理由その3)「戦える」選手が少ない
代表戦はクラブチームでの試合と異なり「国と国との戦い」という面が色濃く出てきます。そのような試合で「戦う」ことのできる選手は、大迫・吉田・長友・酒井などベテラン勢に多い。中堅以下だと遠藤くらいでしょうか。
アスリートとしての能力とは別に「戦う」ことのできる能力や心が欠けているために代表戦では力を発揮できない選手が多い。
●(理由その4)森保監督は日本をサッカー先進国にしようとしている
森保監督は以前から「ポリバレント」という言葉を用いて、選手に複数のポジションをこなす能力を求めてきた。これはチーム全体にも言えることであり、一時期3バックか4バックかという議論があったが、これはチーム全体として相手の戦術や試合展開などに応じて3バックと4バックとを流動的に使い分ける能力を求めていたと思う。
結果的に3バックはあまり有効に機能させることはできなかったが、今でも選手個人にはフィールドの中で考えて柔軟に対応できる能力を求めていることは明らか。
これはかつてのジーコ監督が日本代表で行った指導にとても良く似ている。
森保監督は「言われたことを忠実にこなす」という日本人の特性は認めつつも、それだけでは世界の強豪と対等に戦うことはできないと考えて、選手個々が自ら考え行動し、それがチームとして有機的に機能するチーム作りを志向していると思います。
選手個人レベルで見れば、代表チームの選手としての能力は以前よりも低下していますが、それぞれが自ら考える選手となることで代表の世代交代が起こっても世界の強豪と互角以上に渡り合い続けるチームを作ろうとしているのでしょう。
今は森保監督のやり方が全て上手くいっている訳ではないですが、ここで時計の針を戻して「言われたことを忠実にこなす」だけのチームに戻るのではなく、苦しみながら成長してサッカー先進国へ一歩でも近づいてくれたないいなと思います。
以上です。
ありがとうございます。